7月20日、会計士評議会は、国際財務報告基準(IFRS)について全面的な採用を延期することを発表しました。当初案では2018年初めからの採用を予定しておりましたが、中小企業の準備不足を理由に2019年からの採用へと1 年先延ばしすることを決定致しました。
会計士評議会は中小企業向けの新たな会計基準を設ける方針で、まずは作業部会を設けて中小企業の分類を始めるとのことです。作業部会は新たな会計基準への移行に起因する潜在的な問題を確認するため意見を収集することにしています。
タイの中小企業は先進国と比較してはるかに小さいため、会計士評議会はIFRSの採用を大企業や上場企業に限定することも検討中とのこと。中小企業の大半は家族経営のファミリー・ビジネスで、新たな会計基準を採用すれば、キャッシュ・フロー計算書の作成、退職給付引当金の計上など、実務における業務量が増えることが懸念されています。